久しぶりに、松原さん著の「浸透する経営理念」を紐解いていこうと思います。
それは
「あなたの会社の固有の役割は何ですか」
ということです。
すべての企業には、全ての企業ならではの役割があるはずです。
その固有の役割がない、つまり他の会社でもいいということであれば、その会社の存在意義はありません。
言っていることはわかると思うのですが、じゃあ自分の会社に当てはめていったらとなると、とんと難しくなると思います。
そういう時には原点に帰ってみましょう。
現在会社を経営している限りは、皆様には必ず売上があるはずです。つまり皆さんにはお客様がいらっしゃるわけです。
では、そのお客様はどうして皆さんの会社からもの(サービス)を買っているのでしょうか。
品質がいいからでしょうか。それとも値段が安いからでしょうか。
うちの会社からもの(サービス)を購入したら安心できるからでしょうか。
まずそこを分析してみてください。「近くにうちのような業種の会社はないから」でも構いません。
それをしっかりと自分なりに検討していくと、現時点でのあなたの会社の固有の役割が見えてくるのではないかと思います。
実際にお客様がどう思われているかを聞き出すことができるともっといいのではないかと思います。
一般の例になりますが、
コンビニはたくさんありますが、みなさんはどういう基準で行くコンビニを選んでいますか?
スーパーはたくさんありますが、みなさんはどういう基準で行くスーパーを選んでいますか?
この種類のものを買うんだったら「ここ」で買うんだけど、あの種類のものを買うんだったら「あそこ」で買う
なんていうこだわりもあるかもしれません。
それはある意味、その企業が考え推し進める「固有の役割」と皆さんの感覚がシンクロできているからだと思います。
みなさん自身の「固有の役割」をしっかりと見極めましょう。
ちなみに松原さん自身の自社(シーエススチール株式会社)の固有の役割を
「出会いを大切にし、私共に関わっているお客様に貢献する」と記しています。
また、我が社の「固有の役割」は
「私達と縁があった方々が未来へ足を踏み出すときに、その障害となる様々なことを私達の知恵と経験で克服できるよう貢献する」
と位置づけています。