さて、経営理念を構成する7つの要素の3つ目です。
それは
「あなたの会社が大切にしている価値観・人生観」があります。
ある会社は、「うちの会社は安・正・早・楽の順番でものづくりを行う」という物事を考える順番を位置づけています。
安=安心・安全・適正価格
正=正確・正直・高品質
早=早い・必要なときにタイムリーに
楽=楽(らく)・自分が楽ができて、お客様の手間を軽減して 楽しい
ということで、これはトヨタ生産方式の用語でもあるそうです。
ここで実際に発生したことで
「今日やらなければいけない仕事の確認事項がたくさんある。本来の仕事開始時刻に仕事が始められないため、時間が間に合わないかもしれない」
という問題点が発生しました。
ここでポイントなのが
「始めるべき時間に始められない」
「納期に間に合わない」
という問題点です。
例えばこの日が月末で、一定時間までに納入しないと、色んな意味で経営に支障が出る場面だったとしましょう
この時に「安全さと正確さ」と「早さ」と比較した時に、「早さ」を取ってしまったとしたら、「安・正・早・楽」は本質的に大切にしていない単なるお題目ということになります。(極論ですが)
しっかりとまずは安全さと正確さを求めていくべきだと思います。
もちろん、上の問題点は突然それが判明するわけではないはずですので、大切にしているものにもとづいて前もって対策をとることがもっと大切なことではあるんですが、大切にしていることをその時々で簡単に変えてしまうようなものであればそれは大切にしていないことになってしまいます。
ここでは例題的になってしまいましたが、他の会社はどうあれ、自分の会社が大切にしていることをしっかりと明文化してみましょう。
松原さんの会社では、「人知ではとうてい計り知れない出会いで知り合った仲間が認め合い支えあい尊びあう職場とします」がこの部分に当てはまると書いてあります。
私自身は「まず今を生きる。そして明日を考える」と位置づけています。