景気は気から、人気も気から。でも政治は気でいいか?
衆議院が解散しました。
衆議院が解散したら、民進党や自由党、日本のこころなどが解党?しようとしています。
なんで民進党がばらばらになるのか、トップの話を聞くと
「安倍政権を倒すため」
だそうです。
安倍政権を倒すためには自分の古びた党の看板よりも、なんか綺麗そうで人気がありそうな看板に飛びつくんですね。
私たちがもしこの新しい看板に投票するとしたら、「安倍政権を倒す」ことを目的とした人たちを国会に送ることになります。
民主党政権が出来た時は、「政権交代」を目的に選挙活動をしました。
政権交代したら、こんなバラ色な世界が待っているというマニフェストを掲げて。
そんな美しい地図「マニフェスト」を見せられた日本人の多くは、それが何かわからないけれど、なんか良さそうな気がすると、
民主党の人たちに投票をして、民主党の総理大臣が生まれました。
結果として、それがどれだけ馬鹿げたことだったかは歴史が証明しています。
でもいいんです。自民党の選択肢と民主党の選択肢。底に気分が乗っかったわけなので、選挙としては成立しています。
今度の選挙では、新しい看板は出来ましたが、政権交代したらどんな選択肢が生まれるのか。それは全くわかりません。
看板の主は基本的には独裁者。ついてきたら拾ってあげるけれど、自分の意見は言っちゃダメよ。
だから、マニフェストも作れない。選択肢を示すことも出来ない。
民主党政権交代の時はまだ政策を戦わせていましたが、もはやAKBの総選挙となんにも変わりません。
AさんとKさんとどちらがセンターになったら嬉しいかな。そんな選挙です。
馬鹿げています。
でも、日本人の多くは、「人気」で投票を行います。不思議です。
アベノミクスは、経済成長できるような気分にしてくれました。そしてその期待感から円高が円安になりました。景況の気分、つまり景気が良くなったわけです。
それと同じことを政治でやるとどうなるか。
歴史が知っています。
ワイマール憲法という素晴らしい民主主義の憲法を持っていた法治国家のドイツは、人気者の男にどんどん投票しました
どうなったか。ヒトラーが生まれました。
もし、新しい看板で「ゾンビたち」が息を吹き返した時は、物言わないゾンビがマスターのいうことを聞くだけで動く、そんな政治になりそうで怖いです。
政治は本当に気だけでいいんでしょうかねー。
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