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子育て支援って。
2014-04-25 Tacmic情報
昨日のの教育の話の続きなんですが、続きじゃないかもしれません。

私が子供の頃なので、40年ほど前。
地域が私達を育ててくれていました。
近くの川は自然のままの川で、そこでは春はセリが芽生え、メダカが泳ぎ、しじみを、サワガニと戯れることができるものでした。
そこでお兄ちゃんやおねえちゃん、といっても近くの家に住んでいるお兄ちゃんやおねえちゃんたち、と一緒に遊んでいましたが、いっちゃいけないところは、兄ちゃんたちが「そこに行ったらダメ!」といろんなことを教えてくれました。
また近所のグミの木や枇杷の木、柿の木なんかは、格好のこどもたちのおやつの木で、そとから、大声で「おばちゃーん、とっていい????」って聞いたら、その家の方々が「いいよー、何個までね~」なんていっていたし、木に登って危ないことをしたら、「あんた、なんしよるんね、危ないやないね!」なんて怒られていたし、不謹慎な話ですが立ち小便したらやっぱり色んな近所の大人たちから怒られていたし。
そうやって近所の大人たちや年上の子どもたちから当たり前のようにしつけられていたと思います。
もちろん、自分の子供を叱るように、時には手を出してでもちゃんと叱ってくれていたと思います。

そして、あの頃は色んな遊び道具もなかったし遊びに行く金もなかったからだと思いますが、子ども会の行事や地域の運動会や祭りなんかもすごく盛り上がっていたような気がします。

学校に行くときは、近くのお母さんたち(なぜかお父さんたちの記憶は少ない)がみんな「いってらっしゃーい」といってくれたし、帰ってきた時には「おかえりー 早かったねー 遅かったねー どこ言っとったんねー」なんて言われていたので、今から考えると地域が私達の成長を見守ってくれていたような気がします。

40年前は当たり前だったこの景色が、いま「地域子育て支援」として政策を打ち立てないと見ることが出来ないのです。

それはなぜか。

いろんな理由があると思いますが、私はお母さんが色んな意味で忙しくなりすぎているからだと思います。
経済的な理由、精神的な理由、制度的な理由、いろんな理由はあると思いますが、お母さんが家にいない時間がどんどん増えているからじゃないかと。

こう言うと差別になるかもしれないですが、
辛い時に声が聞きたいのは父親の声ではありません。母親の声です。
まず気持ちを母親に打ち明け、落ち着かせた上で父親の出番がやってきます。
やっぱりこどものファーストエイドで必要なのはお母さんです。

こどもが家を出かけるときに「いってらっしゃい」と手を振ってあげて
家に帰ってきたら「お帰り!」と手を差し伸べてくれる。
自分の親が忙しくても、近くのおばちゃんが「いってらっしゃい」と手を振ってくれて
返ってきたら「おかえり!」とニコニコして迎えてくれる

お前が頑張れと言われそうですが、そんな学校や施設に頼らずに子供の心を育める地域ができたら
子育てしやすくなると思うんですけどねー。


 


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